Vine LinuxでF6FBB
これまで単独で紹介していた内容です。すでに、FWD−NETも使われていないと思いますが記録として残しておきます。
なお、JA4FHV局は、Raspberry piでF6FBBが動作するのを確認されています。
Vine Linuxでxfbbをインストールする方法を紹介しておきます。
Vine Linuxでのxfbbインストール
これまでPlamo−Linuxを利用してxfbbを動かしてきていましたが
常時接続環境が大幅に普及しセキュリティ対策がこれまで以上に叫ばれ
ています。このような状況で、ソフトのセキュリティーホール対策には
常にソフトを最新版にしておくことが必須です。
セキュリティーホール対策のためには、Plamo−LinuxなどのSlackware系
Linuxでのバージョンアップは、非常に骨が折れる作業となります。
Vine Linuxはapt-get update ,apt-get dist-upgrade コマンドで最新版に
更新できますのでこの魅力は捨てがたいものがあります。(Redhatも可能ですね)
今回、これまでのPlamoからVine Linux2.5でxfbbをインストールして動作させ
ましたのでそのときのメモを記すこととします。
目次
1.インストールした環境
2.インストール方法
2−1.カーネルアップグレード NEW!! 2004.4.30
3.カーネルコンパイル
4.AX.25Utilesのインストール
5.xfbbのインストール
6.PCPAカードを使う
追記 fbblogの肥大化を防ぐ
おわりに
1.インストールした環境
Vine Linux 2.5
カーネル2.4.18
IDT C6 200MHz
MEMORY 128MHz
HDD 20GHz
こんな古い環境で、xfbbとINN(ニュースサーバ)を動かしています。
しかもX-WINDOWS上で監視しています。(^^;
2.インストール方法
Vine Linuxは、現在2.6になっています。
カーネルも2.4.19になっているようですが2.5のバグ修正版という
位置付けですので同じ対応で大丈夫と思います。
NEW
2−1.カーネルアップグレード
Vine2.5 カーネル2.4.18からVine2.6 カーネル2.4.19では、
ax25関係がコンパイルできなかったようです。
その後、カーネルバージョンがあがってからは問題なくコンパイルできる
ようになっています。
2004.4.23現在、カーネルのセキュリティーホール対策バージョンは
kernel-2.4.22-0vl2.13.src.rpm ですので、Vine-2.5/updates/RPMS/i386
からカーネルsrcファイルを取ってきます。
Vine Linuxには mkkpkg というスクリプトが含まれており、 これを利用
することで簡単にカーネルパッケージを作成する ことができます。
このスクリプトは、root ユーザで実行します。
# /usr/sbin/mkkpkg <ソースパッケージのあるディレクトリ>/kernel-2.4.22-0vl2.13. src.rpm
なお、Vine2.5からmkkpkgをrootユーザで使うと
# usr/sbin/mkkpkg kernel-2.4.22-0vl2.13.src.rpm
directory not found: ${HOME}/rpm
directory not found: ${HOME}/rpm/BUILD
directory not found: ${HOME}/rpm/RPMS
directory not found: ${HOME}/rpm/SPECS
directory not found: ${HOME}/rpm/SOURCES
directory not found: ${HOME}/rpm/SRPMS
directory not found: ${HOME}/rpm/RPMS/i386 file not found: ${HOME}/rpm/SOURCES/00_bdflush-tuning-1
It must be placed in or symbolic linked from ${HOME}/rpm/SOURCES
というエラーが出ます。なお、はじめからVine2.6を使用している場合は
大丈夫でした。
root directory にある .rpmmacros をいうファイルを以下のように
書き換えます。
#%_topdir ${HOME}/rpm ← これをコメントアウト
%_topdir /root/rpm ← これを加えました。
#%packager Your Name <your mail address>
%_sysconfdir /etc
これを修正すると、エラーは出なくなります。
あとは、いろいろ聞いてきますが、基本的にはyもしくはエンターで
進みますがカーネルのバージョンを聞いてきますので、今回は、
0vl2.13と入力しました。
あと、カーネルの設定をmenuconfig画面で聞いてきます。
TNC接続の場合、下記、カーネルコンパイルの項目の設定を
お忘れなく。
CPUにもよりますが、10分から2時間程度でカーネルパッケージが
できあがります。
カーネルパッケージは、/root/rpm/RPMS/i386/と
/root/rpm/SRPMS/ディレクトリー内に作成されています。
次に、いよいよカーネルパッケージのアップグレードです。
最低限必要なパッケージは、
* kernel-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
* kernel-headers-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
すべてのユーザはログアウトし、コンソールから root でログインし 、
以下の手順でシングルユーザモードに移行し、パッケージ群のある
ディレクトリに cd します。
# init S
#cd /root/rpm/RPMS/i386
新しいカーネルパッケージをインストールします。
# rpm -ivh kernel-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
これで、/bootに
vmlinux-2.4.22-0vl2.13*
vmlinuz-2.4.22-0vl2.13
ができあがります。
あとは、このカーネルで起動できるようにlilo.confを修正してください。
修正方法は、下記lilo.confの項目を参照。
アップグレード作業が終了したら、 ヘッダファイルをインストールします。
# rpm -Uvh kernel-headers-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
カーネルソースやドキュメントが必要ならばインストールし ます。
# rpm -Uvh kernel-doc-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
# rpm -Uvh kernel-source-2.4.22-0vl2.13.i386.rpm
これでパッケージのアップグレードは終了です。
マシンを再 起動します。
# /sbin/shutdown -r now
3.まずは、カーネルコンパイル
CUI環境でのコンパイルとします。Xwindows上であれば、
make xconfigをお使いください。
#rootでログイン
#/usr/src/linuxに移動する。(cd /usr/src/linux)
#make menuconfigを実行し対話形式で組み込むドライバーを選択
Network device supportの画面で、次の項目にYと答えた。
・SLIP(selial line) support (com portを利用してTNCを接続するのに必須)
Amatear Radio supportの画面で、次の項目にYと答えた。
(1)Amateur Radio support
・Amatuer Radio AX.25 Level2 protocol (TNCを利用するのに必須)
(2)AX.25network device drivers
・Selial port Kiss driver
・Z8530 scc driver (これは、PCPAカード用)
選択が終了したら保存してカーネルコンパイルを行います。
#make dep
#make clean
#make bzImage
#make modules
#make modules_install
コンパイルしてできた新しいイメージを、vmlinuz.ax25として
起動できるようにコピーします。
#cp /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage /boot/vmlinuz.ax25
コピーできたら、/etc/lilo.confを修正します。
prompt
timeout=50
default=linux-ax25 <−−−新しいカーネルが初期起動するように設定
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
message=/boot/message
linear
image=/boot/vmlinuz.ax25 <−−−ここから4行を追加
label=linux-ax25
read-only
root=/dev/hda2
image=/boot/vmlinuz-2.4.18-0vl3
label=linux
read-only
root=/dev/hda2
追加したら、/sbin/lilo -v -t
でlilo.conに間違いが無いか確認しておきます。
エラーが出なければ、/sbin/lilo しておきます。
再起動して、うまくいけば以下の内容がdmesgコマンドを使うと出てきます。
コンパイルした内容では、出ない物もありますのであしからず。
SLIP: version 0.8.4-NET3.019-NEWTTY (dynamic channels, max=256). 必須
NET4: G4KLX/GW4PTS AX.25 for Linux. Version 0.37 for Linux NET4.0 必須
AX.25: Z8530 SCC driver version 3.0.dl1bke
AX.25: bpqether driver version 004
mkiss: AX.25 Multikiss, Hans Albas PE1AYX
4.AX.25 Utiliesのインストール
AXドライバーを用いて、接続を行ったりパケットを受信したりするユーティリティ
なお、インターネット環境だけの転送であれば必要ありません。
しかし、これを見る方はアマチュア無線局でしょうからぜひ電波での転送をお願い
します。このソフトを使うことで、無線回線でTCP/IPプロトコルを使うことができるの
です。ようは、ADSLやFTTHの代わりに無線回線というだけになるわけです。ただし、
xfbbそのものはTCP/IPでの接続ではありません。うまくインストールできたら、ping
コマンドが無線回線で使えるのが理解できますよ。
前置きが長くなりました。では、以下のものをインストールしましょう。
(1)libax25-0.0.10.tar.gz
(2)ax25-apps-0.0.6.tar.gz
(3)ax25-tools-0.0.8.tar.gz
(a)libax25-0.0.10tar.gzを適当な場所で展開
#tar xzvf libax25-0.0.10.tar.gz
(b)展開すると libax25-0.0.10と言うディレクトリーが出来ますので、その中に
移動します
#cd libax25-0.0.10
PlamoLinuxでは、./configureだけでよかったのですがどうしてもコンパイルエラーが
出ます。Vine Linuxの場合は、下記オプションをつけてください。
基本的には、ここだけがはまった場所です。それ以外は、基本的にはインストールされる
場所が変わるくらいで他の方が書かれた記事で十分xfbbは動作させられます。
#./configure --exec_prefix=/usr --sysconfdir=/etc --localstatedir=/var
#make
#make install
#make installconf
サンプル設定ファイルaxports nrports rsportsが/etc/ax25へインストールされます
(2)ax25-apps-0.0.6.tar.gz
#tar zxvf ax25-apps-0.0.6.tar.gz
#cd ax25-apps-0.0.6
#./configure
#make
#make install
#make installconf
サンプル設定ファイルax25ipd.conf ax25mond.conf ax25rtd.confが/usr/local/etc/ax25へインストールされます
(3)ax25-tools-0.0.8.tar.gz
#tar zxvf ax25-tools-0.0.8.tar.gz
#./configure
#make
#make install
#make installconf
サンプル設定ファイルrbroadcast rxecho.confax25d.conf ax25mond.conf axspawn.conf rip98d.conf ttylinkd.confが
/usr/local/etc/ax25インストールされます
5.AX.25 Utilitiesの設定
サンプルファイルは、/etc/ax25の中にありますのでこの中のaxports nrports rsportsを
設定します。
とりあえず、netromとroseは使いませんので、axportsだけ設定します。
なお、うまく認識しない場合、上記ファイルを/usr/local/etc/ax25へコピーして設定して
みてください。
例を以下に示します。
ポート名 コールサイン TNCと接続する速度 パケット長 フレーム数 ポートの説明
ax0 JR6PUE -1 9600 128 4 144.58MHz
動作の確認 (KISS TNCとの接続)
# /usr/local/sbin/kissattach /dev/ttyS0 ax0 192.168.1.20 (COM1の場合)
〜〜
LAN上のネットワーク以外で適当にIPアドレスを割り付けてください。
ネットワークが同じですと、ブロードキャストパケットが無線でも流れますよ。
#ifconfigコマンドをたたくと、正常にインストールされていれば
ax0 リンク方法:AMPR AX.25 ハードウェアアドレス JR6PUE-1
inetアドレス:192.168.1.20マスク:255.255.255.0
UP RUNNING MTU:128 Metric:1
RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
衝突(Collisions):0 TXキュー長:10
RX bytes:0 (0.0 b) TX bytes:0 (0.0 b)
と言うように、他のデバイスとあわせてax0のデバイスが確認できるはずです。
6.Xfbbのインストール
F6FBBのホームページからリンクをたどり最新版を入手します。
xd704h-src.tgz
ftp://nazca.dokkyomed.ac.jp/pub/f6fbb/distrib/linux/src/
c_filter.tgz
ftp://nazca.dokkyomed.ac.jp/pub/f6fbb/didtrib/linux/tools/
(1) デーモン版を解凍します。
#tar zxvf xd704h-src.tgz
#cd fbbsrc.704h
libax25-0.0.10の環境ではXfbbソースをコンパイル前に下記の作業が必要なようです
fbbsrc.704h/src/driver.c の下記の行を変更します。
Line627: #include <linux/ax25.h> -> #include <netax25/ax25.h>
Line628: #include <linux/netrom.h> -> #include <netrom/netrom.h>
Line629: #include <linux/rose.h> -> #include <netrose/rose.h>
fbbsrc.704h/include/fbb_serv.h の下記の行を変更します。
Line41: #include <linux/ax25.h> -> #include <netax25/ax25.h>
Line42: #include <linux/netrom.h> -> #include <netrom/netrom.h>
Line43: #include <linux/rose.h> -> #include <netrose/rose.h>
詳細は、下記HP参照
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Jupiter/1686/xfbb704h-c.html
修正したら../fbbsrc.704h/src下で
#make
makeがうまくいったら
#cd ..
#./install.sh
あとは、本当にインストールしてよいかと英語で出るのでyと答えて
インストールします。
インストールが完了するととありあえずxfbbを起動します
起動すると設定をたずねてきますのでYと答えてください。
FBB installation tool
Warning ! This will replace binaries. Configuration files will not be replaced.
Go on anyway ? (Y/N)
インストールが終わりましたら、早速、xfbbを起動しましょう。
# /usr/sbin/fbb
Configuration files does not exist. Create them (Y/N) ? y
Callsign of the BBS without ssid (Ex: F6FBB) : JR6PUE
SSID of the BBS (Ex : 1) : 0
Hierarchical address (Ex : FMLR.FRA.EU) : 40.JNET6.JPN.AS
QRA-Locator of the BBS (Ex : JN03QL) : PM53IU
City of the BBS (Ex : Toulouse) : KITAQ
Name of the SysOp (Ex : Jean-Paul) : DOUHARA
Callsign of the SysOp without SSID (Ex : F6FBB) : JR6PUE
Difference with GMT time (Ex : +1) : +9
BBS : JR6PUE.40.JNET6.JPN.AS
SSID : 0
LOCATOR : PM53IU (KITAQ)
SYSOP : JR6PUE (DOUHARA)
TIME : GMT +9
Correct (Y/N) ? N <−−ここは、yで答えるとport.sysを設定できますが
直接編集するほうが早いのでNとしました。
なお、port.sysが無いとエラーがでます。
起動するとまだできていないファイルを作るかと聞いてきますのですべてYと
答えます。
# /usr/sbin/fbb
Checking fbb tree.... Ok
Checking fbb configuration :
*********************************************************
* XFBB Linux daemon version 7.04h (Jan 19 2003) PID=9106
* Copyright F6FBB 1986-1999. All rights reserved.
*
* This software is in the public domain. It can be copied
* or installed for any use abiding by the laws.
*
* F6FBB (Jean-Paul ROUBELAT) declines any responsibilty
* in the use of XFBB software.
*
* This software is free of charge, but a 100 FF or 20 US$
* (or more) contribution will be appreciated.
*********************************************************
Parameters set-up
vers : FBB7.03
call : JR6PUE.40.JNET6.JPN.AS
ssid : 0
qral : PM53IU
city : KITAQ
conf : /etc/ax25/fbb
data : /var/ax25/fbb
mess : /var/ax25/fbb/mail
comp : /var/ax25/fbb/binmail
fbbd : *,*,/var/ax25/fbb/fbbdos,*,*,*,*,*
fbbd : <*,*,/var/ax25/fbb/fbbdos,*,*,*,*,*>
0 : {*}
0 : {}
1 : {*}
1 : {}
2 : {/var/ax25/fbb/fbbdos}
2 : {C:\var\ax25\fbb\fbbdos\}
3 : {*}
3 : {}
4 : {*}
4 : {}
5 : {*}
5 : {}
6 : {*}
6 : {}
7 : {*}
7 : {}
yapp : /var/ax25/fbb/fbbdos/yapp
docs : /var/ax25/fbb/docs
name : DOUHARA
syso : JR6PUE
sysm :
impo : /var/ax25/fbb/mail/mail.in
logs : OK
test : NO
fbbf : OK 160
fbbc : OK 3
aski : OK
mask : 3616
secu : 0 4 59
warn : 255
hous : 2
time : 10 20
maxd : 0 0
loca : +9
beac : 8
scro : 1500 1500 1500
fwdh : [$c] $$:$R
maxb : 30000
life : 30
wpca :
zipc : 000000
unpr : 500 5 P
upba :
dwba :
pg : /usr/lib/fbb/pg
fdir : /usr/lib/fbb/filter
sdir : /usr/lib/fbb/server
tdir : /usr/lib/fbb/tool
poph :
LINUX virtual paged memory Set-up
Texts set-up
1 language buffers allocated
Init lang ENGLISH
Init lang FRANCAIS
ENGLISHCannot open /var/ax25/fbb/sat/satel.dat
Creating file /var/ax25/fbb/sat/satel.dat (Y/N) ? y
Creating file /var/ax25/fbb/sat/satel.dat
Cannot open /var/ax25/fbb/statis.dat
Creating file /var/ax25/fbb/statis.dat (Y/N) ? y
Creating file /var/ax25/fbb/statis.dat
Cannot open TPSTAT.SYS
Creating file TPSTAT.SYS (Y/N) ? y
Creating file TPSTAT.SYS
こんな感じです。
ここで失敗しても、あとで設定ファイルを修正すれば結構です。
なお、このとき自動でできたfbb.confは詳細な設定ができないように
なっていますので必要な方は、../fbbsrc.704h/conf/fbb.conf.sampleファイルを
コピーしてお使いください。
これ以降の設定は、fbbを動かしている人は問題なく対応できるでしょう。
(2)/etc/ax25/fbb/systemにある各種ファイルを設定する。
port.sys,reject.sys,langue.sys,cron.sys,bbs.sys,forward.sys,passwwd.sys
各種ファイルの設定は、DOS版やWindows版に準じます。
とりあえず、xfbbで注意の必要な箇所を下記に記載します。
port.sysの修正。
port.sys
---
# FBB7.00
#Ports TNCs
2 2
#Com Interface Adress (Hex) Baud
1 9 **** 4800
2 9 189c 0
#TNC NbCh Com MultCh Pacln Maxfr NbFwd MxBloc M/P-Fwd Mode Freq
0 0 0 0 0 0 0 0 00/01 ---- File-fwd.
1 2 1 ax0 110 2 1 10 20/20 XUWYL 438.98
2 2 2 0 250 2 1 10 00/60 TUWR Telnet
---
reject.sysの修正。
以下の行をコメントアウトしないと,書き込みはすべてHOLDされます。
reject.sys
---
L B * * * * 0
---
langue.sysの修正。
JAの局には英語のヘルプがでるように以下の行を追加します。
langue.sys
---
7* 1
J* 1
---
passwd.sysの修正。
telnetアクセス用に自分のコールサインとパスワードを設定します。
2つの数字はアクセス権の設定かと思われます。取り敢えず1行上のF6FBB局と同
じ設定にしてあります。(^^;
passwd.sys (これをしておかないとユーザ設定ができません)
---
F6FBB 63 1023 THIS IS THE PASSWORD OF F6FBB
JR6PUE 63 1023 ******
---
ユーザ名 パスワード(伏せ字にさせて頂きました)
注意事項:
forward関連のファイルはDOS版を使っても問題ないようです。
ただしBPQ-nodeを使っていた場合は,forward.sysのコネクト部分を DED式に書き
換える必要があります。
(3)F6FBBを起動します。
#/usr/sbin/fbb
#
FBBにログインしてEUコマンドで隣接BBSのUSER設定を行います。
この状態では、telnet localhost 6300でコネクトできません。
下記でログインします。
最初のLOGINでは、英語でlangue.sysが出るようにしておかないと
設定が見えなくて困りますよ。
#/usr/sbin/xfbbC -c -h localhost -i jr6pue -w ******
*****は、passwd.sysで設定したパスワードです。
xfbbC V3.01 - Callsign : jr6pue - Remote host : localhost <---xfbbCが起動
最初に、住所と Postcodeを聞いてきますので入力してください。
あとは、EUコマンドで自分がtelnet接続できるようにMを入れます。
eu jr6pueです。
コールサイン 前回のコネクト 回数 RPBSXLFEMUI 名前 パスワード PRIV-dir.
JR6PUE-0 030113/2118 32429081 R.BSX.F.MUI ******
ホームBBS : JR6PUE.40.JNET6.JPN.AS JCC/JCG番号 : A
JR6PUE のデータを削除しますか (Y/N) ?n
(R)ead all, (P)aging, (B)BS, (S)ysop, e(X)pert, (L)ocal, (E)xclude, (M)odem,
(U)nproto list, [R,P,B,S,X,L,E,M,U(On/Off)]
lan(G)uage, (N)ame, pass(W)ord, pri(V)ate, (H)ome, (Z)Postal code
(CR)=end >
R.BSX.F.MUI <------- ここのMがTELNET接続許可になります。
これで接続はできるようになりますが、c_filterがかかっていますのでこれを解除します。
c_filter.tgzを下記のように解凍します。
#gunzip c_filter.tgz
#tat xvf c_filter.tar
できたファイルを/usr/lib/fbb/filterへコピーします。
さらに下記のように実行権をつけておきます。
#chmod a+x c_filter
#chmod a+x con_filt.psw
#ls-l
-rwxr-xr-x 1 root root 10780 Feb 2 1997 c_filter*
-rwxr-xr-x 1 root root 39 Dec 23 17:27 con_filt.psw*
# pwd
/usr/lib/fbb/filter
ls -l
合計 56
-rwxr-xr-x 1 root root 10780 Feb 2 1997 c_filter*
-rw------- 1 root root 8192 Dec 23 17:17 c_filter.swp
-rw-r--r-- 1 root root 20480 Dec 23 17:00 c_filter.tar
-rwxr-xr-x 1 root root 39 Dec 23 17:27 con_filt.psw*
-rw------- 1 root root 8192 Dec 23 17:00 con_filt.psw.swp
-rw-r--r-- 1 root root 2256 Feb 2 1997 con_filt.txt
-rw------- 1 root root 0 Dec 23 17:01 con_filt.txt.swp
さらに、con_filt.psw*の中を下記のようにコメントアウトします。
#vi con_filt.psw
#
#!F6FBB-1>
#
#1 0
#
#F6FBB 1 bonjour
[1]+ Stopped less con_filt.psw
7.システム起動時に、ax25が組み込まれるようにするには、
(1)/etc/rc.d/rc.ax25を下記のようにしています。
そして、これを、rc.local起動時に読み込むように記入しています。
なお、実行権をつけるのをお忘れなく。
#chmod a+x rc.ax25
では、ファイルの内容です。
#!/bin/sh
#
echo "Start AX25 setting"
#
#Clean logged-in files..
> /var/ax25/node/loggedin
#
echo -n "kissattach"
/usr/sbin/kissattach -i 192.168.1.20 /dev/ttyS0 ax0 <COMポートを2個以上使う場合
は増やしてください。
#
echo -n "LOAD the SCC module and init" <ここから下は、PCPAカードの設定
#/sbin/insmod scc <あとで詳細の設定は説明します。
/sbin/sccinit
#
echo -n "attach the SCC card"
/sbin/ifconfig scc0 192.168.1.21 hw ax25 JR6PUE-3
/sbin/ifconfig scc1 192.168.1.22 hw ax25 JR6PUE-4 <ここまでを記入してください。
#
#Network seting
/sbin/ifconfig ax0 192.168.1.20 netmask 255.255.255.0
#
/usr/sbin/kissparms -p ax0 -t 600 -s 20
/usr/sbin/kissparms -p -assoc jr6pue jr6pue
echo "Done"
#
#
echo -n "ax25d"
/usr/sbin/ax25d
#
#echo "mheard"
#/usr/sbin/mheardd
echo " -Done"
以下をrc.localへ記入して、システム起動時にax25関係が起動するように
設定する。
#Start the local setup prcedure.
if [ -x /etc/rc.d/rc.ax25 ]; then
. /etc/rc.d/rc.ax25
fi
7.PCPAカードを使う。
DRSI社のTNCカードPCPAを使う方法です。
(1) カーネルにNetwork deviceを組み込みコンパイル
Z8530 SCC KISS emulation driver for AX.25
(2)z8530drv-utils_3.0-2.tar.gzを用意。
F6FBBのホームページからとってきてください。
z8530drv-utils_3.0-2.tar.gzを/tmpで解凍し出来たz8530drv-utils-3.0/
ディレクトリーの中で
#make dep
#make
このあと、できた実行ファイルを/usr/sbinへcopyします。
sccinit - reads /etc/ax25/z8530drv.conf and initializes the driver
sccstat - shows the status of a channel
sccparam - sets KISS parameters for a channel
(3) 次に、/etc/ax25/z8530drv.confの設定を行いました。
ここで問題なのは、PCPAカードの設定ですがデフォルトの設定
IRQ 7, アドレスは300−307Hです。
私の場合、イーサネットカードがすでにIRQ5を使っていましたので
デフォルト設定IRQ7を使うことにしました。
ここで、忘れてならないのはBIOSでパラレルポートをdisabledする事です。。
# z8530drv.conf - initialization for the Z8530 SCC driver v 2.4
#
# Lines must not be longer than 255 bytes!
#
#
# Hardware section
#
# SCC chip 1
#
chip 1
data_a 0x303 # data port A <順番に注意
data_b 0x301 # data port B <順番に注意
ctrl_a 0x302 # control port A <順番に注意
ctrl_b 0x300 # control port B <順番に注意
irq 7 # IRQ No. 5 (#)
pclock 4915200 # clock (+)
board DRSI
escc no # enhanced SCC chip? (8580/85180/85280) (*)
# #vector no # latch for interrupt vector ($)
# #special no # address of special function register (*)
# option 0 # option to set via sfr (*)
#
#
# (*) option, default value is 0
# (+) option, default is 4915200
#
# SCC chip 2
#
# chip 2
# data_a 0x312
# ctrl_a 0x316
# data_b 0x313
# ctrl_b 0x317
# board DRSI
#
# (#) all chips can share one interrupt, or you may use multiple INTs,
# but there must be at least one IRQ defined in this system.
# ($) only one Vector Latch for all Chips is allowed.
#
#
# Software section
#
# The order of entries IS important!
#
# first : DEVICE
# then : MODEM section
# after that: Level 1 parameters
#
# Definition of /dev/scc0
#
device /dev/scc0
#
# MODEM related stuff
#
speed 1200 # 1200 baud
clock dpll # clock source: use the dpll
mode nrzi # normal NRZI operation
#
# Level 1 parameters
#
txdelay 50 # You should know about these already!
persist 64
slot 8
tail 4
fulldup 0
wait 12
min 3
maxkey 7
idle 3
maxdef 120
group 0
txoff off
softdcd off # use software dcd
#
#
# Definition of /dev/scc1
#
#
device /dev/scc1
#
speed 1200
clock dpll
mode nrzi
#
txdelay 50
persist 64
slot 8
tail 4
fulldup 0
wait 12
min 3
maxkey 7
idle 3
maxdef 120
group 0
txoff off
softdcd off
#
#
#
#
# End of File
#
(4)axportsに、コールサインを自分に合わせて追加します。。
# /usr/local/etc/ax25/axports
#
# The format of this file is:
#
# name callsign speed paclen window description
#
#1 OH2BNS-1 1200 255 2 144.675 MHz (1200 bps)
ax0 JR6PUE-2 9600 128 4 144.58 MHz
ax1 JR6PUE-3 1200 128 4 pcpa 1
ax2 JR6PUE-4 1200 128 4 pcpa 2
----
ax0の9600は、serilalスピードですから注意してください。
PCPAは、無線ボーレートです。この辺は、BPQと同じ考えです。
(5) port.sysも自分用にあわせて追加してください。
# FBB7.00
#
#
#Ports TNCs
3 4
#
# Interface 9 = LINUX
#
#Com Interface Adress (Hex) Baud
1 9 /dev/cua0 9600
2 9 189c 0
3 9 **** 9600
#
#TNC NbCh Com MultCh Pacln Maxfr NbFwd MxBloc M/P-Fwd Mode Freq
0 0 0 0 0 0 0 0 00/01 ---- File-fwd.
1 8 1 ax0 128 3 1 10 30/60 XUWYL Linux
2 2 2 0 250 2 1 10 20/20 TUW Telnet
3 2 3 ax1 128 4 1 10 10/40 XUWYL scc0
4 2 3 ax2 128 4 1 10 15/45 XUWYL scc1
#
# End of file.
これで、PCPAが動くと思います。
linuxを再起動してください。
起動後、このような箇所があればうまく動作しています。
なお、起動時はいろんな画面が出て確認しにくいので
ログイン後dmesg | moreで確認したら良いでしょう。
以下は、必要箇所の抜粋です。
G4KLX/GW4PTS AX.25 for Linux. Version 0.35 for Linux NET3.035 (Linux 2.0)
G4KLX NET/ROM for Linux. Version 0.6 for AX25.035 Linux 2.0
Serial driver version 4.13 with no serial options enabled
tty00 at 0x03f8 (irq = 4) is a 16550A
tty01 at 0x02f8 (irq = 3) is a 16550A
AX.25 ethernet driver version 0.01
AX.25 Multikiss device enabled
SLIP: version 0.8.4-NET3.019-NEWTTY (dynamic channels, max=256).
scc0: data port = 0x303 control port = 0x302 -- found
scc1: data port = 0x301 control port = 0x300 -- found
Init Z8530 driver: 2 channels, IRQ 7
kissparms uses obsolete (PF_INET,SOCK_PACKET)
xfbbd uses old SIOCAX25GETINFO
device scc0 entered promiscuous mode
device scc0 left promiscuous mode
ついでに、ifconfigコマンドの結果もお見せします。
lo Link encap:Local Loopback
inet addr:127.0.0.1 Bcast:127.255.255.255 Mask:255.0.0.0
UP BROADCAST LOOPBACK RUNNING MTU:3584 Metric:1
RX packets:1017 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:1017 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
Collisions:0
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:C0:F6:B1:35:70
inet addr:202.246.***.*** Bcast:202.246.***.*** Mask:255.255.255.248
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:8724 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:7979 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
Collisions:1
Interrupt:5 Base address:0xd000
scc0 Link encap:AMPR AX.25 HWaddr JR6PUE-3
inet addr:192.168.1.21 Mask:255.255.255.0
UP RUNNING MTU:256 Metric:1
RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
Collisions:0
ax0 Link encap:AMPR AX.25 HWaddr JR6PUE-2
inet addr:192.168.1.20 Mask:255.255.255.0
UP RUNNING MTU:128 Metric:1
RX packets:5980 errors:1 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:1433 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
Collisions:0
scc1 Link encap:AMPR AX.25 HWaddr JR6PUE-4
inet addr:192.168.1.22 Mask:255.255.255.0
UP RUNNING MTU:256 Metric:1
RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
Collisions:0
以上でVine Linux上でxfbbを動かせます。
追記
fbb.logの肥大化を防ぐために!!
xfbbを長期間動かしておくと、fbblogが肥大化していきます。
HDDの容量が少なくなるなどの悪影響がでますので、1ヶ月に
一度、cronでlogファイルを削除するようにしています。
本当は、他に良い方法があると思うのですが..
00 03 20 * * /bin/rm -f /var/ax25/fbb/log/fbblog.*
最近、FWD-NETも書き込みが減っています。このままでは、運用局もどんどん
減っていくと思います。ぜひ、みなさんの参加をお待ちしておきます。
といいながらも、インターネット経由での転送が多い今、TNCでの純粋な転送局は
どれくらいいるのかな??
by JR6PUE 2003.1.19