Raspberry Piで、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)を受信
航空無線を受信しながら航空機の位置を見る。まるで自分の部屋が管制室となります。今は、フライトレコーダー24で航空機の位置は確認できますが、自分で受信した電波を位置表示するというのはアマチュア無線家としては当然の思いです。ということで、話題のUSBドングルをアマゾンから入手してRaspberry Piで動かします。
1 準備するもの
(1)USBドングルは、アマゾンで購入しました。
なお、USBドングルはRaspberry piのUSBポートに直接差して使用して下さい。
延長ケーブルやUSB−HUB経由では、動作が不安定になるとの報告もあります。
(2)USBドングルとアンテナを接続する為にケーブルを作成しました。SMA中継コネクタも必要です。
秋月とかにあります。
.Raspberry Piのセットアップは、行ってあるという前提です。
2.SDR用のrtl-sdrというパッケージをセットアップします。
(1) 必要なパッケージをインストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install git
sudo apt-get install cmake
sudo apt-get install libusb-1.0-0.dev
sudo apt-get install build-essential
sudo apt-get install pkg-config
(2)rtl-sdrのソースの取得
git clone git://git.osmocom.org/rtl-sdr.git
(3) rtl-sdrをビルド
cd rtl-sdr
mkdir build
cd build
cmake ..
make
sudo make install
sudo ldconfig
cd ~
sudo cp ./rtl-sdr/rtl-sdr.rules /etc/udev/rules.d/
(4)USBドングルのドライバー設定
私が購入したUSBドングルは、下記の操作が必要でした。
cd /etc/modprobe.d
sudo vi no-rtl.conf
下記3行を記載
blacklist dvb_usb_rtl28xxu
blacklist rtl2832
blacklist rtl2830
sudo reboot
(5)USBドングル動作テスト
rtl_test -t
Found 1 devices 0が出ればOK。
これで、USBドングルの動作確認ができます。
3.rtl−sdrのテストが済んだらいよいよADS-Bの受信
Linuxでの実行がお手軽なdump1090を使います。
詳細は、ここをご覧ください。
ADS-B dump1090
git clone git://github.com/MalcolmRobb/dump1090.git
cd dump1090
make
rtl-testを行ったあとに、dump1090を動かすとエラーがでます。
一度再起動
sudo reboot
./dump1090 --interactive --net
この状態で、ブラウザからRaspberry pi の8080ポートに接続します。
フライトレコーダー24(左)と比較してます。右側が自分で受信した画面です。受信した時間が23時過ぎでしたので飛んでいる航空機は少なめです。
4.自動起動設定
詳細は、
ここを参照
sudo vi /etc/init.d/dump1090.sh
ここのStarting the dump1090 program automaticallyをすべてコピペです。
あとは、書かれている通り。
ファイルをできたら、自動起動できるように下記を行います。
sudo chmod +x /etc/init.d/dump1090.sh
sudo update-rc.d dump1090.sh defaults
これで、起動時にdump1090が起動します。
再起動してブラウザから、Raspberry Piの8080ポートに接続します。
5.Flightradar24.comにデータをフィード (工事中)
自分で受信したデーターをFlightradar24.comに送ることができます。
詳細は、近いうちにまとめますが、下記に詳しく書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/NeoCat/20140402/1396406442