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Ubuntu MATE22.04LTSから24.04LTSへUpgrade


 Ubuntu MATE22.04LTSのサポト期間は2027年4月までありますがJTDX類を動かしているPC側サーバーを
24.04LTSにアップグレードすることにしました。なお、Raspberry pi ubuntu mateは、現時点では22.0.4.LTSしか
公開されていませんので公開まで待つことにします
 本来であれば新規インストールが一番良いのですが、新規インストールは何かと大変なので、今回は、アップグレード
の方法でやってみることにしました。

 基本的なインストール方法は、UbuntuMATE22.04LTSにJTDX159 CQRLOG TQSLを新規インストール
ご覧ください。22.40LTSを新規にインストールする場合は下記の内容と合わせれば対応可能と思います。

 とりあえずアップグレード機能を使ってどうなるか試してみることにしました。
もしものことを考えて、現在使っているSSDドライブを丸ごとコピーしてもしもの時に備えることにしました。
 新しくコピーしたSSDでUbuntu MATE 22.04を起動するとアップグレード出来ますという表示が出ます。
 今回は、その指示に従いアップグレードを行いました。
 時々、インストールされているファイルとか必要ありませんので削除しますかみたいなのを聞いてきます。
とりあえず、残してくださいとして進めました。

1.Ubuntu MATE 24.04LTS
  22.04LTSからアップグレード機能で、問題なくUbuntu MATE24.04LTSに移行できました。



2.JTDX159
 さて、ここからが確認です。
 問題なくJTDX159,CQRLOG,Tqslが動いてFT8ができるのか確認することにしました。

 JTDXについては、デスクトップにアイコンを作成して起動できるようにします。
 簡単にするならコマンドラインから直接起動する事も可能です。
 アイコン作成方法は、Raspi4にUbuntu20.04LTS+JTDX-rc150+CQRLOG2.4.0+TQSLをインストールの
 下部にアイコン作成方法を記載しています。
 22.04LTSをインストールした時にアイコンで起動が出来なかったと報告しましたがディレクトリーの記載を
 間違っていました。(^^;

 不具合としては、画面にある設定ボタンなどの解説が白抜き文字となって読めないという不具合は変わりませんでした。
 対応方法は、22.04LTSのインストール方法で報告した通りです。




 もう一つ、しばらくわからなかった不具合がリグコントロールが不良ですというメッセージが出たことです。


 IC-7300とHamlibとの連携がうまくいっていないのかと、これまた、22.04LTSにインストールした時の手順で
 Hamlibをインストールし、その後、JTDX159をコンパイルしてインストールしましたが状況は変わりませんでした。

 試行錯誤して確認できたのがJTDXに設定しているはずの周波数がすべて消えていました。
 これをリセットして基本周波数を設定、さらに、7.041MHzなどを登録すると無事にJTDXとIC−7300が
 CATでつながるようになりました。

 新規インストールするとJTDXの周波数設定が空になっているという不具合は良く聞く話です。
 

3.CQRLOG
 CQRLOGですが幸いにも問題なく起動できました。
 ただし、交信してCQRLOGからLotwにアップしようとするとエラーがでました。
 TQSLがうまく動いていないようです。

4.TQSL

 2025年1月31日時点では、TQSLの最新バージョンは、2.7.5です。

 tqsl-2.7.5.tar.gz
 とりあえず、新しいTQSLをインストールすることにします。

 22.04LTSにインストールした時のパッケージ類でTQSL2.7.5をコンパイルしようとすると
 下記のエラーが出ました。

hiro@JTDX:~$ sudo apt install libwxbase3.0-0v5 libwxgtk3.0-gtk3-0v5 expat
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ libwxbase3.0-0v5 が見つかりません
E: 'libwxbase3.0-0v5' に一致するパッケージは見つかりませんでした
E: パッケージ libwxgtk3.0-gtk3-0v5 が見つかりません
E: 'libwxgtk3.0-gtk3-0v5' に一致するパッケージは見つかりませんでした

そこで、24.04LTSに対応した下記パッケージをインストールしました。

sudo apt install libwxbase3.2-1t64 libwxgtk3.2-1t64 libwxgtk3.2-dev

さらに、wxWidgets-3.2.2.1.tar.bz2を使ってのcompileではエラーがでたので
最新版をダウンロードとしてインストールしました。

wget https://github.com/wxWidgets/wxWidgets/releases/download/v3.2.6/wxWidgets-3.2.6.tar.bz2

tar jxf wxWidgets-3.2.6.tar.bz2
cd wxWidgets-3.2.6
./configure --with-gtk
make
#makeには今回も1時間以上かかりましたので気長に待ちましょう
sudo make install
sudo cp wx-config /usr/local/bin
sudo chmod 755 /usr/local/bin/wx-config


TQSLをインストール

cd ~
cd Downloads
wget https://www.arrl.org/tqsl/tqsl-2.7.5.tar.gz
tar zxvf tqsl-2.7.5.tar.gz
cd tqsl-2.7.5
cmake .
make
sudo make install
次のコマンドで設定を反映させます。
sudo ldconfig

コマンドラインからの起動は、下記コマンドです。
/usr/local/bin/tqsl

ただ、メニューのアクセサリーの項目にTrustedQSLコマンドが出来ていますので
ここをクリックする起動できますので確認してください。


これでUbuntu MATE24.04LTSでFT8関係のソフトが動くようになりましたので2029年4月までは安心です。



(2025.02.02)