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Gigast V5でアンテナ特性を見てみました。


Gigasat V5+アダプター(今回作成)でアンテナ特性を見て見ました。2016.10.09
Gogast V5は、知る人ぞ知る人気の簡易スペアナです。ホームページを見る限り現在も申し込みを受けつけているようです。
素晴らしい。私が購入した時は、人気があり数か月待ちでした。(2017.3.21で閉鎖されています。残念です)
当時の先駆者達は、これを使ってAO-40 (アマチュア衛星)用のアンテナの特性を視覚化しいろいろなものを
作成されていました。衛星通信にのめりこんでいた私もその存在を知り、すぐにVer3を購入しました。
ただし、皆さんの利用方法は専門・高度すぎて使いこなせずにいました。また、Ver3は内部インピーダンスが
75オームだったので50Ωで直接アマチュア用の機器につなげたいなと思っていた時に、Ver5が発売されたので
即購入したのが2008年6月。
もう、10年です。(^^;

この間、ほとんど活躍していなかったので部屋の飾りと化しておりました。
(上 Ver5、 下 Ver3)


最近、ふとCQ出版の「ロータリ・ダイポール・アンテナの活用」と言う本を見ているとGigasat(簡易スペアナ)で
アンテナ特性が見られるリターン・ロス・ブリッジの紹介が目に留まりました。
アダプター回路は、そんなに難しくない。



これは、作るしかないということで、早速部品集め。
この回路は、電気回路では基本となるホイートストーンブリッジ回路です。4つの抵抗が同じであればOUTに電流は流れない。
つまり、SWRが1.0になるという事ですね。
                                                           


用意する部品です。
金属皮膜抵抗 R1,R2,R3  50Ω 3個 
(意外と50Ωってないですね。どうしてもない時は、51オームでも代用できるとの事。
抵抗値は、テスターで測定して極力同じものに)
SMAコネクタ CN1,CN2,CN3 (Gigast V5のコネクタにあわせました) 3個
L フェライトコア FB-801  1個
線材 φ0.25mm ホルマル線とありました。 1つ作るだけなら1Mもあれば十分
(UEW線φ0.26mmで代用しました) ホルマル線で細いのは、多分入手は難しいです。
ケース タカチ YM-150

購入したのは大進無線さんとマルツ電子さん。フェライトコアと50Ωの抵抗が購入のポイントでした。

すべて、ネットで購入しましたが50Ω以外の抵抗であれば、福岡の天神にあるカホパーツでも購入が可能です。
(後日、現地調査しちゃいました)



配線は、高周波の影響を少なくする為、空中配線で極力短くとあります。
フェライトコアの巻き数は、3回、5回、10回が紹介されており5回を選択したと記事にはありました。
ただ、アンテナ特性の傾向を見るだけならあまり細かいことを気にしないでも良いと思います。(^^;



測定対象物に、ダミロード(50Ω)を接続しています。
ということで、私の場合は、5回巻を使用してこんな感じ。



紹介されていた本より高周波特性も良いじゃない。と思っています。
どちらかというと、250MHz帯の中間帯が悪い感じです。
要は、Gigastとアダプターを接続した時に、マイナス30db以上減衰してフラットになるのが理想らしいです。

とりあえず、FT-2D、DJX-8、IC-P7、SRH805S(第一電波工業アンテナ)のアンテナを接続してみてみることに。


先ずは、FT-2Dのアンテナを接続してみました。





うむ?アンテナ特性がおかしい。SWRがアマチュアバンド帯から外れている。
140MHz帯に最下点がある。

433MHz帯は、460MHz帯です。


作成したアダプターがおかしいのか?ということで、IC-P7を見て見ることに。

145MHz帯は、良い感じですが、430MHz帯は、少し上にあります。



という事から、やはりFT-2D用の私のホイップアンテナちょっと変。
アンテナアナライザーで測定しても同じ傾向でした。アダプターは
おかしくないぞ。おいおい。

次は、受信機DJX-8(アルインコ)
広帯域という雰囲気は、出ている感じかな。


SRH805S(第一電波)のミニアンテナは、どうだろう。
このアンテナは、良くできている。さすが、アンテナメーカー。


気を良くして外部アンテナを測定してみます。まずは、ディスコーンアンテナ。(真ん中 第一電波工業)
さらに、右側にあるAL-120F(航空無線受信専用 サガ電子)も測定してみました。


広帯域のディスコーンアンテナ特性ってこういうものなんですね。


AL-120F(有名な航空無線VHF受信専用)アンテナ
評判の通り、120MHz帯できれいにマッチングが取れています。


最後に、GPアンテナ CP-3(コメット)
きれいに、145MHz帯、433MHz帯にマッチングが取れています。




いろんなアンテナ特性を見てみました。
SWR計やアナライザーで見るのとは違って全体が可視化して見れるのは面白いですね。
細かいデータは、専用の計測器で計れば良いと思います。
あくまでも傾向が見れるという事ですが、趣味の世界としては大満足です。(^^; 2016.10.09

しかし、FT-2D専用ホイップアンテナの特性は気になる。私のだけだろうか?