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ECMマイクを使ってモービル用簡単WIRES-X


ローカル局の簡単WIRES-Xを使って安全にモービル運用をしたいとのリクエストに応えて、パソコン用のECM(エレコムHS-MC05BK)を使ってフレキシブルマイクとして使えるように改造してみました。マイクは、フレキシブル部分だけを利用します。回路的には、ECMマイクに電源をのせるために2.2KΩの抵抗を入れてマイク入力に電源を重畳しました。マイクの回路は、PTT用のSWをフィルムケースに取り付けました。シフトノブ等に取り付ければOKです。
なお、このマイクの線は、銅線がポリウレタン被覆で絶縁されている「リッツ線」を使用しています。ハンダ付けする前に、ハンダの玉をつくりその上にリッツ線をおいて高温で被覆を溶かすとリッツ線にハンダがのります。いわゆる予備ハンダを行う必要があります。
完成して運用してみるとポコポコという発振音がしました。いわゆるモータボーディング現象です。その対策の為にパスコンとなる100μFの電解コンデンサを挿入しました。また、マイクへの電圧をさげるために2.2KΩの抵抗を直列に挿入してみました。





 ここまできたのでクリップタイプのピンマイク(バッファローBSHSM03BK)をそのまま使えるように、簡単WIRES側に3.5mmミニジャックを取り付け、買ってきたパソコン用のECMがそのまま使えるようにしてみました。

 あわせて、マイクアンプ回路には、イーケージャパンのマイクアンプキットNT-5を使ってみました。なお、NT-5は、ダイナミックマイク専用となっていますが2.2KΩの抵抗とパスコンを使って電源をマイク入力に重畳すれば動作します。
NT-5は、2SC1815を使った1石アンプに比べてC3198,A1266の2つのトランジスタを使った2石アンプとなっています。また、回り込み対策として入力側にLCフィルターなども施されています。また、ゲインは(20dbまたは40db 使う抵抗による選択制 )余裕があります。このため、ピンマイクを使っても設定に余裕をもてます。

 今回、マイクアンプ及びオーディオアンプともキットを使いましたので、さらに作成は簡単になったかもしれません。



NT-5は、ケース取り付け用のスペースが無いのでユニバーサル基板に部品の足等を使って亀の子接続してください。




これで、市販されているキットを使って簡単WIRES接続ユニットが作成できます。

WIRES-X側のオーディオ調整でマイクレベル設定を30程度に下げて下さい。1石アンプに比べてゲインが高いので1石アンプの時と同じであれば音声が割れます。
NT-5を使用した事とは直接関係がありませんが、小型アンプ側の設定も高いとスピーカー側の音声出力にノイズがのります。私は、最初気付かないで慌てました。 (^^; 2015.11.17