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xastirを自動起動


xastirは、X-Window上でLxterminalを起動してそこに、xastirとコマンドを入力して起動していました。
このため、再起動したときなどはこの操作をしないかぎりxastirは、停止したままです。

最近、フレンド局の周辺で瞬停がたびたび発生し、気付くのに時間を要して停止期間が長くなるという状況でした。
このため、Raspberry piにUPSを使う事を考えて探したところ良い製品を見つけました。
この商品は、3800mAhあるのでRaspberry pi1台だと9時間も動かすことができるようです。



基本、これで解決できるのですが、自動起動させることにしました。
自動起動方法は、色々ありますが、現在の標準であるsystemdを使って
試行錯誤してみましたがどうしてもうまくいきません。
そこで、autostartを使ってみると意外と簡単にできました。
なお、利用するOSのバージョンによって状況が違いますので
あわせて紹介しておきます。(2019.04.3)

autostartによるGUIアプリケーション自動起動

1.jessie 8.0

バージョンによって対応が違います。
まずは、バージョン確認

pi@xastir204:~ $ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description:    Raspbian GNU/Linux 8.0 (jessie)
Release:        8.0
Codename:       jessie

cd ~
/home/piに移動しておきます。

nano .config/lxsession/LXDE-pi/autostart

xastirの自動起動を設定するために
@/usr/bin/xastirをその下に追加

@lxpanel --profile LXDE-pi
@pcmanfm --desktop --profile LXDE-pi
@xscreensaver -no-splash
@point-rpi
@/usr/bin/xastir

再起動します。

2.stretch 9.8

pi@xastir208:~ $ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description:    Raspbian GNU/Linux 9.8 (stretch)
Release:        9.8
Codename:       stretch

このバージョンでは下記の対応です。

cd ~
/home/piに移動します

自動実行に必要なautostartというファイル」をデフォルトの場所から/home/piにコピー

mkdir -p .config/lxsession/LXDE-pi
cp /etc/xdg/lxsession/LXDE-pi/autostart .config/lxsession/LXDE-pi

autostartを下記のように編集します。
nano .config/lxsession/LXDE-pi/autostart

@lxpanel --profile LXDE-pi
@pcmanfm --desktop --profile LXDE-pi
@xscreensaver -no-splash
point-rpi

が出てきますので、

まず、point-rpiの頭に@をつける。
Busterになって、point-rpiは出なくなっています。

そして、xastirの自動起動を設定するために
@/usr/bin/xastirをその下に追加

@lxpanel --profile LXDE-pi
@pcmanfm --desktop --profile LXDE-pi
@xscreensaver -no-splash
@point-rpi
@/usr/bin/xastir


再起動します。

これで基本、上手くいきますがインターネットにうまくつながってaprsサーバーと
やり取りしていることを確認します。

下の図の左下の赤い矢印の所にコールサインが次々に表示されていれば大丈夫です。


上手くいっていない時は、LANインターフェースをUPする必要があります。
interfaceから下記画面で確認してください。


再起動するとインターネットサーバー接続にERRORが良く出ていました。
なんでだろうと相当悩みましたが、接続先のサーバーを変更して解決しました。
aprsサーバーについては、ここをご覧ください
想定ですが、多くのI-GATE局は、aprsjp.netに接続していると思いますので
新規接続タイミングで、つながりにくくなっていてエラーになっているのだろうと思います。

Propertiesをクリックすると下記画面になります。
私の家は、福岡なのですぐ近くのサーバーをJF6LZE局が管理しているfukuoka.aprs2.netに変更しました。
これで、再起動時にaprsサーバにつながりにくいという不具合が無くなりました。\(^o^)/

(2019.04.03)