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xastirを2.0.4にバージョンアップ


台風12号が来るという事で、予定もなくなり時間ができたのでxastirをバージョンアップしてみました。
(2016.09.03)

今使っているxastirのバージョンを、dpkg -l コマンドで確認すると2.0.0-2.です。


現在(2016.09.03現在)の最新バージョンは、2.0.8です。
xastirのソースが、raspberry pi用のパッケージになっているかを確認してみました。

ソースをコンパイルしてインストールしようかと思いましが、すでにパッケージがあります。
ということで、Raspberry piのOSもRaspbian Wheezyから2015.9.29以降Raspbian Jessieに
代わっているので思い切ってゼロからインストールを始めることにしました。

1.新しくOSから入れ直しました。

ラズベリーパイの本家からRaspbian JessieのZIPファイルをダウンロードします。
そして、お決まりのWin32 Disk ImagerでSDカードに書き込みます。

あとは、Raspberry piにSDカードを差し込んで起動します。
Raspbian Jessieは、いきなりX-Windowsまで起動するようになっています。
ということで、このあたりを参考に初期設定します。
xastirだけなら日本語環境を入れる必要は、ありませんがraspberry pi2位になるとCPU能力も
上がっているので日本語環境を構築しても問題ありません。

ここで、2つほど注意点。

(1)IPアドレスの固定方法が大きく変わっています。
これまでは、/etc/network/interfacesに記載していましたが/etc/dhcpcd.confに記載するようになっています。
$sudo vi /etc/dhcpcd.confで最下段に下記を記載します。

なお、アドレスは、自分の環境に合わせて下さい。
例えば、これだとします。
設定したいインターフェース名:eth0
IPアドレス:192.168.1.100
サブネットマスク:255.255.255.0 (24bit)
デフォルトゲートウェイ:192.168.1.1
DNSサーバ:192.168.1.1

これを次のようにして、書きます。

interface eth0
static ip_address=192.168.1.100/24
static routers=192.168.1.1
static domain_name_servers=192.168.1.1

これにより、/etc/resolv.confに自動でnameserverアドレスが追加されます。

(2)vncserverの自動起動スプリクト/etc/init.d/vncbootが前のままだとダメでしたので、下記に書き換えました。

#! /bin/sh
# /etc/init.d/vncboot

### BEGIN INIT INFO
# Provides: vncboot
# Required-Start: $remote_fs $syslog
# Required-Stop: $remote_fs $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start VNC Server at boot time
# Description: Start VNC Server at boot time.
### END INIT INFO

USER=pi
HOME=/home/pi

export USER HOME

case "$1" in
start)
echo "Starting VNC Server"
#Insert your favoured settings for a VNC session
su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1440x900 -depth 24'
;;

stop)
echo "Stopping VNC Server"
su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'
;;

*)
echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"
exit 1
;;
esac

exit 0

@vncbootに実行権限を付与
$ sudo chmod 755 /etc/init.d/vncboot
$ sudo update-rc.d vncboot defaults

2.xastirをインストール
$sudo apt-get install xastir

あとは、2.0.0と同じように設定します。

設定していて一か所だけ変更されている箇所に気づきました。


Convers CMD:というところがあります。これってなんだろう?
とりあえず、何も設定せずに終了。

【調べて見ました】
Xastirのマニュアルを見ると

The command used by Xastir to instruct a normal-mode
TNC to go into converse mode is "k", but this can be changed
by the user in the Interface Control dialog.

普通のTNCは、コンバースモードに戻るのに、”k”コマンドをつかいますが
違うコマンドを設定できますよ的な事のようです。
私の場合は、KISSTNCだし問題ない感じです。
TNCを使って問題がある場合に、コンバースモードに戻す時のコマンドを"k"から
別のものに設定するという事でしょう? たぶん。

【解説】

コマンドモード
・パケットモードを選択したときはTNCはこのモード
「cmd:」(コマンドプロンプト)がコンピュータ・スクリーンに表示される

コンバースモード
・相手局   とリンクが確立(接続状態)されたとき、TNCはこのモードに移行  。
キーボードからコマンドやメッセージを入力してリターンキーを押下すると、
その内容 はパケットに変換されて無線信号として送信される

基本的な事ですがあらためて勉強。


という事で、dpkg -l でバージョンを確認



あら、2.0.4-2にしかなっていない。

2.0.0から2.0.4に変更して、どこがどう変わったかよくわかりません。
このあと、マニュアルを読んでみようと思います。

こうなれば、ソースからインストールしようかな。(^^;

ということで、インストールを試してみました。(2016.9.4)
先ずは、debian jessie
結論から言うと、Mapが使えない現象が解決できなくて断念しました。
なお、Gitでインストールすると2.0.9がインストールされます。
基本的方法でも。やはり、ダメです。

地図が表示されないだけで、機能的には、動いていたのですが面白くないので
2.0.4で落ち着かせることにしました。

残念 〜 〜!