12.JumbospotでDPRS
Jumbospotを利用してDPRSのI-GATE局を簡単に運用できます。
つまり、aprs.fiにDPRSのデータを送ることができるのです。
ふつう、DPRSのデータをaprs側に流すにはDPRS-IGATEサーバーが必要ですが
Jumbospot+pi-starを利用することで簡単にできます。(2018.07.01)
1.pi-star設定
まず、自局の位置をpi-star側に設定します。
自局の位置は、
googleマップで経度・緯度を確認できるこのサイトを使います。
検索の項に調べたい住所を入力して検索ボタンを押せばOKです。
General Configration -> LatitudeとLongitudeに経度・緯度を入力
さらに、D-STAR ConfigurationのAPRS Hostにお近くのaprsサーバを選択します。
2.運用方法と利用モジュール
D-STAR対応無線機では、位置情報の発信は「スピードに応じて」とか「角を曲がった時」に
出すといったようなSmart beaconingのような仕様ではなく、「設定した送信間隔」または
「PTTを押したとき」に位置情報が送信されます。という事で、車で移動するときは
時間を3分とか5分とかaprsの設定の考え方に準じて設定しておきます。
また、接続しているモジュールにビーコンを送りますので多くの局が使っているようなモジュールではなく
ローカルで利用しているような迷惑がかからないようなモジュールをお使いください。
モジュール側でGPSデータを受信するたびに受信した局のコールサインがアナウンスされます。
単にPTTを押した時だけGPSデータを送るというのならジドウソウシンをOFFにしておきます。
基本的には、この操作が正解のようです。l
できれば、接続させていただくリフレクター局に一度連絡をしておいて運用方法を確認しておくのが良いと思います。
3.ID-31Plusの設定
MENUを軽く押すと下記画面が出てきます。GPSの項目を設定していきます。
(1)GPS基本設定
GPS自動送信
移動スピードに合わせて適切な送信時間を選択
自動車の場合は、5分程度が適当です。
(2)GPS選択
内蔵GPS
(3)GPSソウシンモードを設定します。
SSIDとシンボルを設定しますが、SSIDやシンボルには国際的な決まりがあります。
SSID一覧
・無し・・・メッセージ交換可能な固定(常置場所)局
・-1・・・1200bps狭中域デジピータ
・-2・・・9600bpsデジピータ
・-3・・・1200bps広域デジピータ
・-4・・・固定(常置場所)局、移動局、気象局
・-5・・・携帯機器(スマホなど)による運用局
・-6・・・衛星通信、イベントなどの運用局、実験局
・-7・・・メッセージ交換可能な、ハンディ機などによる自力移動局
・-8・・・海上移動局・陸上移動局
・-9・・・メッセージ交換可能な、動力機付き陸上移動局
・-10・・・I-Gate局、無線機を接続しないインターネット接続局
・-11・・・気球、航空局、宇宙船など
・-12・・・メッセージ交換できない移動局
・-13・・・気象局
・-14・・・トラック移動局
・-15・・・固定(常置場所)局、移動局、気象局
ID-31の初期設定は、SSID −7
シンボルは、人マークです。
D-STAR用のSSIDも決まりにのっとって設定をします。
D-STAR用のSSIDとしては、-A から -Z を使うように推奨されています。
@MENU => GPS−>GPS送信モード
・D-PRS(DV-A)
・シンボル
3番の車を選択
・SSID
-Aを選択
あとは、Jumbospotに接続できる周波数と
MODEをDV-Aとします。
4.運用
GPSデータを
APRS DIRECTで受信するするとこんな感じになります。
APRS DIRECTというサーバーがあるのを今回初めて知りました。(^^;
JR6PUE-7は、ID-31PlusからデータGPSデーターを
JR6PUE-BのJumbospotが受信しているのが分かります。
こちらは、
aprs.fiの画面です。
ここで疑問が出てきます。この赤いRed DiamondのJR6PUE-Bって何?
という事です。aprs.fi画面にも時間によってはBlack DiamondからRed Diamondへ変わることがあります。
いろいろ調べたのですが完全にこれだという事は分かりませんでしたが、aprsのSymbolについて詳しく解説している
サイトを見つけました。
https://www.aprsdirect.com/symbol/list/offset/360
D-STARのARES局っていうシンボルです。現在、4277局がいますよっていう事です。
もちろん、私のコールサインもあります。
ARESって何?としらべると、
Amateur Radio Emergency ServiceR (ARES)アマチュア無線緊急サービスという
活動があります。日本で言う日赤無線奉仕団みたいな活動でしょうか?
このRed Daiamondの表示は、そういう局なんだよってaprsでアイコンを表示していると思っています。
ちなみにBlack Diamondもちゃんと出ています。
こちらは、5671局あります。
5.APRS DIRECT
今回の調査を行っている時にAPRS DIRECTというサイトにアクセスできることが分かりました。
https://www.aprsdirect.com/center/33.84902,130.75693/zoom/13/time/60
ここにアクセスしてみてください。aprs.fiより面白い。左のメニューバーを触ってみてください。
3D画面とか衛星画像でも見ることができます。
また、PHGデーターを使ってI-GATE局からの通信範囲とかも画面に現れます。
他にもいろいろ楽しめます。
こちらでは、Red Daimandも常時表示されています。
PHGデーターにより届く範囲を知りたい場合、コールサインを検索してメニューバーからShow PHGを選択すると
下記画面が出ます。
2局間の距離を測りたい場合は、上から3つ目の鉄塔マークをクリックすると計れます。
APRSとDPRS、いろいろと奥深いですね。(2018.07.01)